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株主・投資家の皆様へ
(上場市場変更に関するお知らせ)

東京証券取引所市場第一部への上場市場変更に関するお知らせ

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜わり厚く御礼申し上げます。

このたび 株式会社ネオジャパンは、東京証券取引所の承認をいただき1月18日をもって東京証券取引市場の第一部へ上場いたしました。

ここに謹んで報告申し上げますとともに、当社製品・サービスをご利用のお客さま、お取引先様、株主様をはじめすべてのステークホルダーの皆様のご支援、ご高配に心より御礼申し上げます。

さて、私たちネオジャパンが産声を上げた1992年は、パーソナルコンピュータの飛躍的な利用拡大からネットワークを通じて「世界規模の人と人とのつながりの時代」がまさに始まる時期でした。当時はまだスタートしたばかりの「TCP/IP」技術の活用、業務コミュニケーションソフト開発が当社の得意な分野でした。「リアルなITコミュニケーションで、豊かな社会形成に貢献する」を企業理念として顧客満足度の最大化を図るとともに、社会に貢献する企業を目指して発展してまいりました。

起業して四半世紀が経ち、情報技術、情報産業の進化は、科学技術の進化と共に著しいものがありました。「第三の波」、「ユビキタス」、「情報革命」、「ブロードバンド」、「IT」、「IT革命」、「情報化社会」、「クラウドコンピューティング」、「ICT」、「IoT」それは何度も言葉を変えながら、しかしそれは一貫して、「扱える情報量の天文学的な拡大に追随し、役立つ情報をいかに見つけ、いかにうまく扱うかということが豊かな社会を生み出す」ということを示していました。

また、その中で生まれる情報技術は、全く新しいものが突然現れ続けたものではありません。基礎となるさまざまな要素技術や理論が、一つ一つ積み上げられ、組み合わさり、現実化し、つながり、そして進化を遂げてきたものです。

われわれはその進化に対し、いち早く新しい技術を、既存の安定した技術と組み合わせることで、使いやすく、信頼性の高い、便利なコミュニケーションソフトウェアの開発に努めてまいりました。その中で1999年12月に誕生したグループウェア「iOffice2000」は、2002年には「desknet's」へと生まれ変わり、毎年毎年バージョンアップを重ね、2012年「desknet's NEO」へと進化しました。クラウドへの展開にもベンダとしては最も早く取り組み、今や累計365万人以上の企業の皆様にご利用いただくようになりました。また、「desknet's NEO」のシリーズとして多くのソフトウェアも作り出しました。

その時代その時代に求められる人々の働き方に最も適合したツールとして、安心して利用でき、企業が持つ資源、パワーを最大限引き出し、チームで、そして組織で動き、大きな成果を出せる。そういうお客さまからのありがたい評価が私たちのモノづくりの大きな支えとなってきました。

これからも「desknet's NEO」およびそのシリーズはもっと新しい技術を取り込んで進化してゆきます。今後は、さまざまなコミュニケーションレベル、形態が複雑に変化してまいります。「desknet's NEO」はその変化を吸収し、今までは独立して提供されていたシリーズの特徴的なコミュニケーション機能、新たな機能の統合化もしてゆきます。これは働く人のより有機的なつながりを促し、働き易さを提供し、生産性を高め、人の活動機能の一部として機能が発達してゆくことを狙っています。

そして、われわれが創るコミュニケーションツールは、電気・ガス・水道・インターネットと同じように新しい社会インフラの一部として豊かな社会を支えてゆきたいと考えています。

私たちは、「新社会インフラ」としての情報化製品・サービスの提供を目指し、2015年東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たしました。新しい情報技術をユーザー本位のかたちで提供し、より質の高いコミュニケーションの創造を実現すること、そして情報化社会のより豊かな発展に貢献すること。これこそが、私たちネオジャパンの最も重要な社会的責務だと考え、その後も途切れることなく新しい技術へのチャレンジと新しい製品の開発に邁進してきました。

その間に会社の課題も認識しました。私たちが目指す企業像には、しっかりした技術知識と、新しい技術へのチャレンジ、常に学び、切磋琢磨し、多くのお客さまと良い関係を続けることができる人々が、次々と集う会社を創ることが必要であると。

そこで、中長期の最重要テーマを「人を創り、モノを創る。モノを創り、人を創る」として掲げ、これからは、グローバルへの新たな事業チャレンジ、未来に活躍する優秀な人材の教育へのチャレンジを通じて新しい技術開発を進めてまいりたいと考えています。そして未来の情報産業を担う人材が創るソフトウェアが、「新社会インフラ」として、私たちの企業理念を実行できることを目指します。

このたびの東証一部への上場というステージにおいて、このテーマへのコミットメントを私たちの新たな企業価値として取り組んでまいります。そして、これからもますます良い製品、サービスを作り続けてまいります。進化する「desknet's NEO」、リリースされる新製品、ソリューションの提供にもどうぞご期待ください。

今後ともより一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、そして弊社製品をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

敬具

2018年1月18日

株式会社ネオジャパン 代表取締役社長
齋藤 晶議